exhibition | 山本 恵海

 

I exhibition
 
山本 恵海
  - 2025.11.15 - 12.07

 
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かつて道具や日用品として使われていた石。

文明の進化によって様々な素材や技術が発展し、

どこか日常から遠ざかったような石。

 

かつてのように道具としてではなくても、

人の心に寄り添うような身近な存在でありたいという思いから、

彫刻家、山本 恵海さんのオブジェはつくられます。

 

作品のモチーフとなるのは、

ペットボトルなどの代用品がある瓶や、


情報を手軽に得られる時代に意味を問われる紙の本、


育てても食べることのできない、いつかは朽ちていく観葉植物といった

日常の中にある何気なく目にする静物や、

一概に誰もが必要ではないものが選定されます。

 

それは普段はあまり気にもとめないような存在を

大理石という違った素材で表現することによって、

日常では感じられない魅力や視点に気づき、

新しい発見を感じさせてくれるような作品です。

 

目の前の石という素材と向き合いながら

丁寧に彫って、削って、磨いてつくられる山本さんの作品は、

ずっしりと重く硬い大理石が、

まるで柔らかいものかのような錯覚になるほど

滑らかなフォルムと、優しい手触り。

 

長い年月をかけて個性的にできた重みのある大理石と

どこか愛らしく、人懐っこさのようなものを感じられるその作品たちは、

まるで山本さんの人柄そのもののようです。

忙しい生活の中で、呼吸が深くできるような、
見える形だけにとらわれない

目には見えない何かを感じていただきたい作品は

暮らしに寄り添う存在です。